綿系の糸は、主に3つの種類がございます。
カード糸
カード行程を行った綿花を使用した糸になります。糸にならない余分な繊維を除去する工程のことをいい、元の綿花のから5%の短い繊維を除去した工程です。こちらが一般的な糸の種類となり、膨らみ感がある糸なので、カード糸を使用したTシャツは、ざっくりとした風合いが特徴です。また、アメリカで生産されたTシャツはカード糸で作られているものが多いようです。
コーマ糸
カード工程後に、コーミングという工程をした糸の種類になります。カード工程で、5%の余分な繊維を除去した後、さらに余分な繊維をコーミング工程で20%程度取り除くので、糸の耐久性が増します。糸の毛羽立ちが少なくなる為、光沢があり肌触りの良い品質に仕上がります。カード糸と比べると工程が増えるので、お値段は高くなりますが、高級感があります。
セミコーマ糸
カード糸とコーマ糸の中間の糸の種類になります。カード工程で5%の余分な繊維を除去した後、コーミング工程で10%程度の余分な繊維を除去します。カード糸より耐久性があり、コーマ糸の光沢感や高級感もある仕上がりになります。コーマ糸に比べて、コストパフォーマンスに優れており、ラフな高級感が楽しめます。
同じ綿素材でも、糸の工程の違いによって耐久性や風合いが変わってくるので、Tシャツ選びの参考にしてみてはいかがでしょうか。